イノリ…1
「来てない?オマエに?」
「そう。来てない」
「成績優秀で人気者でいたずら仕掛け人のリーダーのジェームズ・ポッターの所に?」
「何度も言わせるなよ」
監督生バッジが誰に届くか、賭けをしていた。
絶対に僕だと思っていたのに。
だって…罰則をくらっても、差し引いて成績の方が秀でていたんだから。
「有り得ねぇ。オレじゃないし」
「まさかとは思ったんだ。本当にそうなるなんて」
「結局バッジは?」
「さぁ?リーマスにでも聞いてみるかい?」
「ピーターだったらグリフィンドールが終わっちまうぜ」
大袈裟に肩をすくめて見せた。
僕は納得がいかなかった。
だって…あれだけホグワーツに支えているんだから。
ふくろうが手紙を運んで来た。
「噂をすれば、だ」
「これはリーマスからだね」
「何て?」
「親愛なるプロングス、パッドフット。夏休みは楽しかったかい?ボクは相変わらずだった。そうそう、監督生に選ばれた。早く会いたいよ。リーマス」
「リーマスか」
「まぁ他のヤツらより100倍マシ」
「同感だ」
にしても不服だ。
ダンブルドアはどこに目をつけてるんだ?