赤い華4

 

「んで?どうすんだよ?」
シリウスは、残念そうなジェームズを見て尋ねる。
「もちろん、落とす」
そこだけは、自信に満ちていた。「大丈夫かよ…」
シリウスとリーマスは不安な瞳でジェームズを見ている。
「もちろん。僕が失敗なんかするもんか」
根拠のない自信は何処から出てくるのか。
とりあえずシリウス達は、そんなジェームズを見守ることにした…。しかし。
「ボーッとしてる暇はないよ、シリウス、リーマス!」
シリウスはリーマスと顔を見合わせた。嫌な予感がしたのだ。
「今からレイブンクローの談話室に行く!着いてきてね☆」
ゔっと言葉に詰まる。
何故レイブンクローの談話室に行かなければならないのか。
告白なら、自分達がいない方がよいのではないか。
「一体何をしに行くんだい?ジェームズ…」
まさかとは思ったが、リーマスは一応尋ねた。
「何って…もちろん僕を認識してもらうためさ」
さも当たり前のように言う。
「そのために、ボクらは何をすればいいんだい?」
リーマスは、だんだん嫌な予感が現実に変わることを確信した。