It's a secret.4
「死ぬ気のヤツは、最初っから殺されちまうに決ってんだろ。授業は何のために受けて来た?何のためにオレ達はいる?一緒に戦うためだろ?違うか?」
彼等がいてくれたから、ここまで生きてこれた。僕が僕でいられた。負けたくないと、思うことができた。守りたいものができた。彼等がいるから。
「その通りだよ、シリウス…。ありがとう、みんな…ありがとう」
「ジェームズ。例の方法は、後日連絡する。信頼も戻っておることじゃろうて」
ダンブルドアはニコリと笑って、部屋を出ていった。
「さて…ジェームズ」
嫌な予感がしたジェームズ。
「誰かさんがご立派にも、カケを提案してくれたおかげで、ボクらはバタービールがタダで飲めるんだね」
根に持つリーマスが黒い笑みを向ける。
やっぱりな…と、ジェームズは肩を落とす。
「早速ホグズミードに行かなきゃなんねぇな?」
シリウスもノリノリだ。絶対勝つはずのカケに負けたジェームズ。
「バタービール楽しみ☆」
上機嫌なリーマス。
しかし、こんな風景もあながち悪くない、とジェームズは思った。たまには秘密を探らせてみよう、と再びジェームズは考えを巡らせる。
今日もホグワーツでの一日がまた始まる…
(END)