Snow drop 4

 

 

それなら、僕はいないほうがいいのかもしれない――…
だけど。
僕はキミを諦めるつもりも、手放すつもりもない。

「リリー、聞いてほしい」

僕が話を切り出した途端、まだ冬になりきっていない空から、純白のドロップが落ちてきた。

「愛しているよ。僕の中で、一番大切だから、失いたくない」

キミが居なくなったら、僕は壊れた人形になる。
キミを失ったら、僕の中の時計は意味を成さない。

「キミの総てを愛している。燃えるような赤い髪も、柔らかい唇も、細い腕も、触れると壊してしまいそうな、意志の強い心も」

僕の総てをキミに捧げる。
もう、キミ以外愛せないから。

「その優しい瞳と、強い心で、僕の総てを支えて欲しい」

数え切れないくらい、僕はキミに助けられた。救われてきた。

「僕が、キミを守るから。例えこの身がどうなろうとも」

キミのために死ぬことができるならば、それは本望だ。
深々と降り注ぐ、罪のない雪のように、僕を包み込んで。

「あなたが居たから私は、今の私になれたの。その言葉が聞きたかったのよ」